見守っちゃった


《みんなで見守ろう》
 N学区は、名古屋市でも屈指の『一人暮らしの高齢者』多住地区。民生委員さんたちもそれは熱心に高齢者たちの安否確認を行なっている。
 そのN町の住人Aさんの新聞受けに朝刊が残っているのを夕刊スタッフが見つけた。夕刊スタッフは店に連絡。新聞販売店の主任は「それはいかん」と早速Aさん宅に駆けつけた。Aさんは足が不自由だ。一人で外出できるわけはない。不吉な予感が主任の心をよぎった。
 チャイムを鳴らしてもドアを叩いても応答はない。すると隣の人が出てきてくれた。事情を話すと「うちに家の中を通ってベランダからのぞいて見て下さい」と、隣の人は家の中に招じ入れてくれた。しかしカーテンに遮られて中は見えない。そうこうしているうちに民生会長と学区長も駆けつけてくれた。
 「そういえば、Aさん入院するって言ってたわ」と住民の一人が思い出して騒ぎは一件落着したのだが、このことで学区長と民生委員長が感激した。「嬉しいわぁ、お年寄りが多い学区だから本当にいつも心配なんだけど、新聞屋さんも近所の人もこんなに心配してくれるんだもん。これからも学区全体で高齢者の皆さんを見守りましょう。お願いします」。何だか「雨降って地固まる」のような出来事となった。

2008.6.25発行 み・まも〜る7月号 Vol.14