見守っちゃった! 《新聞を読む権利》


Aばあちゃんは新聞が大好き。ディサービスに行く日は施設の新聞をむさぼるように読むのだが、たくさん置いてあるわけではないので中々新聞を手にすることができない。
そんなおり、Aばあちゃんの家に新聞屋さんが新聞を勧めに来た。ばあちゃんは「ちょうど良かった、頼みたいと思っていたの」ということで購読契約をした。新聞屋さんはそのついでにESSへの登録もお勧めしたのだった。
ところが数日後、ばあちゃんが販売店へ泣きながら電話を掛けてきた。不自由なばあちゃんのお金の管理をしてくれる係りの人が、「あなたは貧乏なんだから新聞なんか購読しなくていいい、断りなさい」と叱られたというのだ。そしてその翌日にはその係りの人から販売店へクーリングオフ(契約解消)の手続きが…。でもばあちゃんはどうしても家で新聞が読みたいと言うのだ。
困った販売店は民生委員に相談、民生さんは更に福祉課へと問い合わせてくれた。「人は情報を知る権利がある。情報の中でも一番身近な新聞は生活保護を受けている人でも読む権利がある」というのが結論だったのだが、『係りの人』はAばあちゃんの認知症を盾にとって首を縦に振らないらしい。販売店はばあちゃんの涙と『係りの人』との板ばさみになっている。一体どうしたら良いのだろう。

2008.4.25発行 み・まも〜る5月号 Vol.12