見守っちゃった 《和解》


 Aさんは一人暮らしのおばあちゃん。配達スタッフとは顔なじみで、先日も「今度ね、○○さんたちと旅行に行くの」と嬉しそうに話していました。
 そのAさん宅の新聞受けに昨日の新聞が残ったままになっていました。配達スタッフはドアをノックして何度も呼びかけましたが応答がありません。ESSの発動です。
 配達スタッフから連絡を受けた新聞販売店は早速Aさんの緊急連絡先へ電話を入れました。車で二十分ほどの町に住むAさんの娘さんは「そんなこと言われても私だって合鍵を持っている訳じゃないので、どうしようもありません」と、何となく迷惑そうな受け答え。困ったスタッフがもう一度Aさん宅へ行くと、警察の人が今にもドアを蹴破って入ろうとしているところでした。近所の人達も集まっていて、その中には娘さんの姿も。やはり心配だったとみえます。その時スタッフは先日のAさんの言葉を思い出し、それを糸口に旅先にいるAさんの安否確認ができ〝事件〟は一件落着。
実はAさん親子は何かのわだかまりから疎遠だったのですが、「アカの他人である新聞屋さんがこんなにも母の心配をしていて下さるなんて…」と感激し、母娘の仲は和解したそうです。
 様々なお役の立ち方があるものです。

2008.3.25発行 み・まも〜る4月号 Vol.11