ケイコちゃんのマネーゲーム


世界中の株価が年明けからわずか二ヶ月の間に暴落開始。もちろんサブプライム問題が暴落の中心にあるのだが、信用力のあるプライムローンでも問題が発生し始めている模様。ダウも12000ドル割れ。為替もドル安の進行が驚く程早い。
アメリカが完全に景気後退局面に入ったとの報道もあり、円はついこの間まで107~8円近辺だったのに、あっという間に101円台に突入。8年ぶりだって。100円割れも時間の問題。金は984ドル、2ヶ月で130ドル(15%)も上げた。原油もOPECの減産見送りで一時106ドル間で上昇。
ついには銅まで最高値(3/8現在)。もう、世界中どうなっちゃったの? って感じ。
買い注文を出したコマツは一月十五日に2600円でゲット。しかしサブプライム問題が再燃し、わずか一週間で2195円となり400円下げた。二月には落ち着きを取り戻し、2875円まで上げたが勢いはなく、また2500円台。パッとしないなぁ。これだけの乱高下だと、うまく売買した人は儲けているんだろうな。
 株ではないが噂のFX(外貨証拠金取引)で儲けて脱税をしていた元高校教諭がニュースに。三年間で2億1000万の所得隠しだ。FXとは、為替相場の変動を予測し証拠金の数百倍の売買をすることも可能なハイリスク・ハイリターン商品。昨年も和歌山県の元小学校長が3億1000万円、栃木県の無職男性は10億円あまりの所得を隠していた。ハイリスクだけあって、FXで儲ける人は利益の桁が違うなと思う。しかし一方では主婦がうまい話に飛びついて自己破産という悲劇も。要は、儲けたいのなら何事も人の言葉に乗るだけでなく自分が真剣に取組む姿勢が必要ということだ。株式相場の方は当分安定した上昇局面は望めそうにない。じっと待つしかないなと覚悟するケイコ。
でも、こんな時にいい話を聞いた。「株で儲ける極意」。それは、フォーブス誌の発表した世界の億万長者のランキングでビル・ゲイツを抜いてトップに立ったウォーレン・バフェットの株式投資法。彼は買った株は絶対売らない。コカコーラ、ディズニー、アメックス等を安い時からずっと買い続け持ち続けた大株主だそうだ。日本でも「この企業はいけると信じ」コツコツ買い続けた人が最後は勝者になるという話はよくある。これが、短期で売買するよりも「王道」「原点」なのだろうと改めて感じたケイコだった。

2008.3.14発行 エコノミスト●なごや Vol34